聴いてもらうだけで苦悩のときを乗り越える助けになることはよくあります。 困っている人々のためにあなたがそこにいて、彼らが苦悩のときを過ごしていると理解しているのを示すことだけでも慰めとなります。
聴くこと、心から聴くことは簡単ではありません。 自分の意見を言う、相手が言ったことに付け加える、アドバイスする、など何かを言いたいという自分自身の欲求を抑える必要があります。 その人が話している表面的な事柄だけを聞くのではなく、その事柄の背後に隠れている感情を聴かなければなりません。 その人の話を聴くとき、自分の視点からではなく、その人の視点から見ることが大切です。
つらいという感情を探る機会を持つのは大切なことです。 秘密を守って聴いてもらい、先入観なく受け入れてもらうことで、さまざまな苦悩や絶望、死にたい気持ちを和らげることができます。 死にたいという気持ちのある人たちが解決策を探り始めるためには、恐怖や不安を表現しありのままの自分でいられる安全な場所が必要です。
あなたはよい聴き手でしょうか?
あなたは:
- いつも相手に全神経を集中しようとしていますか?
- 相手にとって必要であれば、静かにその人の考えをまとめさせますか?
- やさしく上手に、相手の邪魔をせずに質問していますか?
- 相手が自分の言葉で、自分のペースで話すよう促していますか?
- たとえ自分が同意できなくても、いつも相手の視点から見ようと努めていますか?
…こういった対応は 、あなたが本当に 話を聴いていると相手に示す手がかりになります。
そうではなく、あなたは:
- 相手が話している間、部屋の中を見回したり腕時計に目をやったりしていませんか?
- 相手が話している途中で、相手の話を引き取ったり文法の間違いを指摘したりしていませんか?
- 相手が話している途中で、自分は以前に同じような問題に直面したと口をはさんで、話の邪魔をしていませんか?
- 相手の 訛りや服装、身なりなどから、その人がどういう人かを表面的に判断していませんか?
- 自分がその立場だったらどうするか、と相手に話していませんか?
- 相手の問題が何なのかを終わりまで聴かずに、よくわかります、と言っていませんか?
…そういった対応は、あなたが話を聴いていないという印象を相手に与えるかもしれません。